Vol.163  2008年4月17日
月の初旬に、4ヶ月ぶりの東京滞在を楽しみました。年間2〜3回の頻度で日本に行くのですが、今回は1週間という短い日数だったこともあり、午前から夜までびっしりスケジュールが組み込まれました。通常、夜のスケジュールは入れないのですが、仕事となれば話は別です。その結果、終電ギリギリまで仕事をしていたという日が2日ありましたし、夜9時、10時まで、という日がほとんどでした。いつもなら、夕方以降は仕事以外のスケジュールは一切入れないようにしていますが、さすがに今回は忙しい日々の連続でした。
京各地で人の流れを感じていますと、妙に人が多いことに驚く場面が多々あります。それは、もはや驚きを通り越して、「これは一体何だ?」という風景に遭遇したような、まさに衝撃と言えます。夜8時過ぎの新宿駅構内、終電を待つ渋谷駅のホーム、夜10時を過ぎた上野アメ横商店街などなど、東京各地で垣間見た夜の風景は、異常なほどの人の多さでした。
ちろん、東京なのですから、人が多いのは当たり前と思いがちですが、事はそんなに簡単なことではないような気がします。初めて田舎から上京したという訳ではありません。私自身の頭の中にある東京という大都会が持つイメージや、からだ全体で感じる人の多さや流れなどが、微妙に食い違っているというか、ある種の「乖離」を感じたのです。
20年ほど前、私が大学生だった頃、東京で4年間を過ごす中で、体に染み込んだ東京が持つ人の流れやボリューム、長野で稼業に従事していた頃、春と秋に毎週のように東京に出張していた頃、カナダに移住してから年間2〜3回の頻度で東京に出張している今現在、20年以上にわたり、東京の「人の数」というボリュームを感じてきましたが、今回の東京滞在で、確実に差異を覚えました。
「都心回帰」で、東京近郊から都内への定住人口が増えているとか、都内各地に大型マンションが林立したために人口が増えたとか、あるいは地方から職を求めて様々な年齢層が東京に集中している、というようなニュースは数年前から耳にしていました。実際に全国都道府県の人口動向調査においても、少子高齢化と叫ばれる中、人口が増えているのは、東京都と愛知県、神奈川県だけです。地方から比較的景気が良いとされる都心部へ就業目的の人口移動が起こっていることが原因です。
ュースが報じるデータを見せられると、頭の中で納得することはできても、長年に染み込んだ体のセンサーは、その差異を修正できないようです。今回、私が東京で「何か変だなあ・・・」と感じたことは、私の体が持つ「大都会東京」に対するセンサーが正常に作動しなかったということです。
日前の朝日新聞によると、日本の総人口に占める東京の割合が10%を越えたそうです。また、今後も増加していくという予想が掲載されていました。東京だけに人が集中し、どんどん膨れ上がっていく現象がこの先も続くということです。反面、地方は人口減少の坂道を転がり始めています。都市と地方の格差は、ますます広がることは誰にも止めようがありません。それにしても、あそこまで人が多いというのも、何か異様な光景を見せられているようで、怖いほどでした。












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